今季、創部100周年を迎えた早大ラグビー部はメモリアルイヤーでの王座奪回を目標に、3年計画で肉体強化を進めてきた。2年前にニュートリション(栄養)とストレングス&コンディショニングのスタッフ体制を一新。中でも、栄養面では管理栄養士を常駐させ、寮の食堂や食事内容の充実を図ってきた。
白を基調とした清潔で明るい食堂。ここでの調理は、給食会社の共立メンテナンスが担当し、管理栄養士・島寿子さんがフルタイムで勤務。さらに、早大スポーツ科学学術院の専門家の指導も仰いでいる。
食堂を利用するのは、100人以上いる部員のうち、寮生活を送る約60人。オフの月曜日以外の平日は朝、夕の2食、土日や学校が休みの日は3食をここでとる。ビュッフェ形式で、夕食は午後6時半~9時半まで好きな時間に利用できるようになっている。
5パターンの摂取モデル
食堂の扉を開けると、「今日の献立」を模したサンプルが目に入った。主食2品、主菜2種類、副菜…とバランスの良いメニューだ。ラグビーには色々なポジションがあり、体格もさまざま。体重も70キロ台~120キロ台と幅広く、必要エネルギー摂取量も違うため、5パターンのモデルが展示されている。
比較的体の小さなSHは1日約3500キロカロリーだが、大柄なFW陣は5500キロカロリー。除脂肪体重(LBM)を参考に各自で調整する。
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