朝食と昼食のバイキングには、ご飯、麺類などの主食、汁物、煮物や炒め物、焼き物などの主菜、副菜、スムージーやゼリー、フルーツなど、豊富なメニューが並びます。
アスリートにとって朝食は、体温を上昇させ、運動するために必要なエネルギーなどを補う大切な意味を持ちます。今年、「朝食で5品目(主食、主菜、副菜、果物、乳製品)をそろえる」を重点テーマに掲げて取り組んだところ、わずか1カ月で筋肉量増加、体脂肪減少などの変化が現れ、球速が上がった選手が。そうした事例は積極的に食堂に貼り出し、他の選手たちにもアピールします。
練習の合間に摂る昼食は、短い時間で効率よく食べる必要があるため、手に取りやすい海苔巻きやおにぎり、のど越しのよい麺類などを用意。温かい物は温かく、冷たい物は冷たくと、おいしく食べられる温度にも心を配ります。
夕食は、トレーニングや試合で消費したエネルギー補給のため、定食スタイルでしっかり摂ります。主菜2品、主食、副菜、汁物など、7品目で1500kcalが目安ですが、エネルギー消費量には個人差があるため、微調整は主食の量で行います。大柄でエネルギー消費量が多い選手には、主菜や副菜をおかわりするように声掛けしているそうです。
青星寮の管理栄養士となってもうすぐ8年になる鈴木さんは、活躍するスポーツ選手を食事の面から支える存在にあこがれ、管理栄養士を志したといいます。今日も選手の活躍を励みに、おいしい寮めし作りに心を砕きます。【アスレシピ編集部】
◆盛り上がるイベントメニュー
体作りのためとはいえ、やはり食事は楽しく食べるのが一番。そのため、イベントメニューも積極的に取り入れています。月に1回の「ガッツリマンデー」は、お肉をたっぷり食べたいという選手からの要望で実現。夏は焼き肉、冬はすき焼きなどで存分にお肉を堪能します。にぎり寿司やたこ焼きパーティーなどを行うお楽しみデーも月2回実施。皆でわいわい食べると食も進み、チームの団結力も高まります。
◆いつでも食べられる名物・青星寮カレー
食堂には食事時間以外でも食べられるよう、常時カレーが用意されています。ニンジン、タマネギなどが入ったポークカレーで、30年以上受け継がれてきた伝統の味。ご飯にかければバランス良く栄養素が補給できるうえ、チーズや卵などのトッピングでカルシウムやタンパク質もプラスできます。夜間練習の後や、増量を目指す選手たちに好評です。この青星寮カレーと、若手選手に人気の定食メニューは、横浜スタジアム近くの球団直営レストランで実際に味わうことができます。