バレーボール男子日本代表として、92年バルセロナオリンピック(五輪)に出場したセンター、大竹秀之さん(51)と秀子さん(55)の子どもたちは、大学や実業団で競技を続け、日本代表としても活躍。長男壱青選手(23=パナソニック・パンサーズ)はドイツ留学で経験を積み、長女里歩選手(25=デンソー・エアリビーズ)は左膝の大けがから復帰を果たし、姉弟での東京五輪出場、父子オリンピアンを目指し、練習を重ねています。第3回は、独り立ちした子どもたちを今、母はどのようにサポートしているのか、子育てを振り返り、食について何を思うのか、語ってもらいました。
SNSなどで食事メニューサポート
元々栄養士であり、食べること、料理することが好きだったので、自分で勉強しながら栄養面を考えていましたが、子どもたちが各年代の代表合宿で栄養指導を受けるようになり、自分の知識向上のために3年前、アスリートフードマイスター3級の資格をとりました。子どもたちの要望に、的確に答えることができるようになりましたが、今は一緒に住んでいないので、SNSやメールでのアドバイスが多いですね。自宅に戻ってきたときには、要望に応える食事作りを心がけています。
里歩がケガをして動けなかった時は、カロリー計算もして、太らないメニューを考えました。現在寮生活の彼女は、自炊したときは「今日こういうのを作ったよ」と写真を送ってくれます。
壱青はドイツ留学中にチャーシュー手作り
でも、センスは壱青の方があるかもしれない。壱青は昔、「将来はシェフになる」と言っていたくらいで、海外留学したときも自炊。「これ作ったんだけど、何か足りない?」と時差関係なく聞いてくるので、「これを足して食べたら」などと助言していました。帰国後も「これ、どうやって作るの?」と聞いてくるので教えています。自分が食べるのが好きだから、おいしくないものは作らないと思います。チャーシューも自分で作れます。
話題の「グルテンフリーに挑戦する」と言ってきた時は、それに即したメニューを考えて教えました。
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