<巨人10-1阪神>◇4日◇東京ドーム

優貴、初勝利おめでとう。東京ドームのスタンドで巨人高橋優貴投手(22)の母佳子さんが、息子の晴れ姿に目頭を熱くした。父幸司さん、弟俊士(すぐる)くんとともに勝利を見届けた。デビュー前々日の2日に息子の部屋にこっそり入った。親子の思い出を振り返りながら、万感のメッセージを送った。

巨人対阪神 試合終了の瞬間手をたたいて喜ぶ高橋(撮影・加藤哉)
巨人対阪神 試合終了の瞬間手をたたいて喜ぶ高橋(撮影・加藤哉)

これまで悔しい思いもいっぱいしてきたし、勝った瞬間はいろんなことを思い出したよ。本当によかったね。

小さい頃から見るのも、やるのも、遊ぶのも野球だったね。漫画、ゲーム、小説も野球だったね。先日、部屋に行ってみましたけど本棚に立てかけてある本はみんな野球。小説なら「バッテリー」漫画なら「ダイヤのエース」「メジャー」「大きく振りかぶって」、雑誌なら「ベースボールクリニック」「ホームラン」。私にとっては1人目の子どもだから当たり前だと思っていたけど、やっぱり「野球オタク」だなと思いました。

何度も諦めるんじゃないかと思ったけど、自分で立ち上がって、はい上がってきたね。高校時代に甲子園に行けなかった時、八戸に行っても全国大会に1度も行けなかった。でも「また野球がやりたい」と言ってきた。高校野球も好きで小学生の時は、ひたちなか市民球場や水戸市民球場に予選をよく見に行ったね。自分が甲子園に行けなかった時はテレビでも甲子園も見なかった。いつも優しいけど、やっぱり男の子なんだなと思ったよ。

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