<選手の食卓・千葉ジェッツ(3):大宮宏正>

Bリーグ東地区1位の千葉ジェッツふなばしの快進撃を支えるパワーフォワード、大宮宏正(35)は、小食で太れない体質。体重をキープするための食事の仕方、ベテランならではの意識で、コンディション調整しています。【聞き手・青木美帆】

(C)CHIBA JETS FUNABASHI/PHOTO:JunjiHara
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-食事スタイルを教えてください

大宮 僕は一度の食事でたくさんの量を食べられず、しかも体重が減りやすいタイプなので、午後7時ごろに夕食をとったあと、寝るまでに2度くらい軽く夜食をとるようにしています。夕食は外食であっても、夜食は自分で作ることが多いですね。

-夜食のこだわりは

大宮 遅い時間の食事でも炭水化物をとりたいんですが、消化が悪いと翌日のコンディションに響くので、鍋物と一緒に雑炊にして、柔らかく食べることが多いです。鍋にすると満腹感もあるのでおすすめですよ。

(C)CHIBA JETS FUNABASHI/PHOTO:JunjiHara
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-ほかに食事に関するエピソードは

大宮 学生時代はガリガリで、ご飯も好きではありませんでした。30代前半はどれだけ不摂生しても、それこそケーキをワンホール食べても体重が変わらず、体脂肪も5%くらいをキープ。「俺はなんて幸せな体に生まれたんだ」と感謝していました(笑)。

ただ、ベテランの年齢になった今では「体の質量と栄養を吸収する力は比例しないこともある」ということを意識して、自分の体とよく向き合うようになっています。一昨年に2カ月ほど入院したら、1カ月で4キロも体重が落ちたこともいいきっかけでした。脂肪や塩分をとりすぎていたのかもしれないと考え、その後は気を付けるようになりました。

-部活生や保護者にメッセージを

大宮 部活や塾などで忙しい学生の皆さんは、思ったよりも栄養が足りていないかもしれません。今はナッツや、ゼリーなどの食べやすい栄養補給食品がありますから、空腹だけどご飯が食べられないときは、そういったものでつなぐのもいいのかもしれません。お母さん方は、お子さんと一緒に食事やお菓子を作ってみて、食を楽しむチャンスを増やしてほしいなとも思います。

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