低価格・ヘルシー・コーヒー
彼らがターゲットにしているのは、ミレニアル世代と呼ばれる10代後半から30代。自分で食事を作るよりも外食やテイクアウトを利用することが多く、高級レストランよりもファストフードやファストカジュアルなど、低価格で手軽ながらもヘルシーなものを求める傾向が強いと言われる世代です。
この世代の特徴の1つに利便性があります。自宅で食べるシリアルの皿を洗うことも面倒なため、朝食さえ外で済ませるという人が多いものの、昼食や夕食と比べると、朝食には変化を求めないため、一度顧客となれば、かなりの確率でリピーターになると分析されています。外食業界の売り上げが落ちている中で、朝食の時間帯だけは伸び続けていることから、チェーン店は貴重な顧客を取り込もうと躍起になっているのです。
2014年にタコベルが参入したことを発端に、激化し始めたファストフード業界の「朝ご飯バトル」ですが、1日の初めの食事である朝食の重要性は誰もが知るところ。そのため、「低価格」「ヘルシー」「コーヒー」をキーワードに、各社とも習慣化した顧客にアプローチをし続けています。
【ロサンゼルス=千歳香奈子通信員】