フランスで行われたワールドシリーズを終えたラグビー7人制男子の日本代表、藤田慶和(25=パナソニック)が9日、春の九州高校大会福岡予選決勝(レベルファイブスタジアム)を観戦し、母校・東福岡の優勝を祝福した。
東福岡は筑紫を70-19で下し、32度目の優勝。「頑張ってますよね。みんな、よくやってると思います」。藤田は母校で教育実習し、教員としてのスキルを学びながら、九州大会出場を決めた後輩たちへの指導も行う予定だ。
自主的に「米」を食べる
高校時代はFBやWTBで活躍した藤田は、地元京都から越境入学し、全国高校ラグビー大会、いわゆる「花園」で3年連続日本一に輝いた。当時、国内チームに負け知らずの公式戦79連勝(引き分け1)という輝かしい実績を残した東福岡の主力メンバーだったが、体重は今より5キロ以上軽い85キロ(184センチ)。食事面では自分なりの努力と工夫を重ねてきたそうだ。
「寮に入っていたので、とにかくご飯をいっぱい食べていました。おかずが足りないときは納豆や卵を自分で買って、最低3杯は食べるようにしていました」。
谷崎重幸前監督の「自主自立」の精神は食トレでも同様で、「〇合メシ」と言われるような強制的な食事管理はなかったという。このとき培った自発的な思考は、その後の早大、現在所属するパナソニックでも続き、成長を伸ばす大きな柱となった。
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