球団管理栄養士からアドバイス

“急成長”の要因は食生活の変化にも、あったようだ。プロ入りすると、球団の管理栄養士へ食事の写真を送り、都度、アドバイスをもらってきた。「牛乳やヨーグルトはとらないといけないと言われた。気をつけていたら、そのおかげか分からないけど、身長が伸びたのかも」。牛乳は苦手だが、指示に従って積極摂取。うれしい変化を感じることができた。

鎌ケ谷で日本ハム福田(右)とランニングする吉田輝(中央)は、リハビリ中の野村に話しかける(撮影・木下大輔)
鎌ケ谷で日本ハム福田(右)とランニングする吉田輝(中央)は、リハビリ中の野村に話しかける(撮影・木下大輔)

あらゆる成長には、睡眠も大事だ。18日からは自主トレ期間。自らスケジュールを組むことになる。「オフ期間は、きつい練習になると思う。次の日に疲れを残さないためにも、ゆっくり寝て、ちゃんと練習したい」と力説。「本当は12時間くらい寝たい」と笑うが、現実的な睡眠時間をきっちり確保するつもり。夢の180センチへ、あと4センチ。「睡眠と栄養バランスで、できるだけ伸びたらいい」。よく寝て、よく動き、よく食べて、技術も身長も伸ばす。【木下大輔】

◆骨端線 関節付近にあり、レントゲン撮影することで状態を確認できる。成長期を見極める目安とされ、見えなくなると骨の成長が止まり、身長の伸びも止まると考えられている。日本人男子の一般的な身長の伸びは、小学生30センチ弱、中学生10センチ強、高校生2、3センチ、大学生1センチ未満

(2019年11月17日、ニッカンスポーツ・コム掲載)