最近「チーム内で足がつる選手が続出している」という話を耳にします。聞くと、カルシウムなどのミネラルは気をつけてとるようにしているし、ストレッチなどの準備運動もしっかり行っていると言います。
そんな時、要因の1つと考えられるのが「水分不足」です。水分不足によって引き起こされやすいトラブルをおさらいしましょう。
水分不足は筋肉や腸に影響
●肉離れ
肉離れとは、筋肉に負荷がかかり過ぎて部分断裂をしてしまった状態を指し、筋断裂とも言います。水分不足も要因の1つと考えられます。
●足つり
筋肉内の水分が減ると足がつり、疲労が蓄積してパフォーマンスが低下します。運動中はもちろん、運動前後にも適切な量の水分をとることが大切です。
●便秘
食物繊維不足、腸内環境の悪化、ストレスなどに加え、水分不足も便秘の原因になります。盲腸などの疾患につながることもあり、注意が必要です。
いつ、どのくらい水分をとるべきか
真夏の暑い時期には、指導者も選手自身も意識して水分補給をすると思いますが、そこまで気温が高くないと発汗量も少なく、喉の渇きを感じにくいかもしれません。渇きを感じてからでは手遅れになることもあります。日頃から尿の色や練習前後の体重をチェックして、脱水症状になっていないか確認しましょう。
飲み物だけでなく、食事からも水分補給
水分補給というとまず飲み物を思い浮かべると思いますが、食事にも水分は多く含まれています。食事量が減ると水分不足になりやすく、また水分は糖質と一緒に体に貯留されるため、糖質の摂取も大切です。
主食の水分量を種類ごとに比較すると、ご飯やうどんは多く、パンやシリアルは少なくなっています。水分量が少ない主食の日には、乳製品や汁物をつけるなどで調整するとよいでしょう。
この夏も上手に水分をとり、熱中症やケガなどのトラブルを未然に防ぎたいですね。