成長期は、何をしていてもお腹が減る時期です。ましてや運動後には、頭の中は「何かを食べたい!」という思いでいっぱい。保護者の方も、練習後の部室や帰路で「お腹減った~」と声をあげた記憶があるのではないでしょうか。

 今では、運動後の軽食は疲労回復と栄養補給のために必須ということが実証されています。帰宅するまで我慢して、家でご飯をちゃんと食べればいいでしょ! と言い切るのはNGです。大切なのは、手軽で上手な栄養補給の方法を、子供たち自身に身につけさせることなのです。

おにぎりだけではタンパク質摂れない

 特に、運動直後の「タンパク質+糖質」の摂取は、体力回復、筋力アップの要です。そろそろ気温も落ち着いたので、腐敗を気にせず、おにぎりやパンなどを持たせることも可能になってきました。手っ取り早く空腹を満たしてくれるという点では何よりの食べ物ではあるのですが、残念ながらこれらは糖質で、タンパク質には該当しません。

 コンスタントに良質のタンパク質をプラスするのは意外に難しいものです。コンビニに立ち寄って牛乳を加えるのは1つの方法ですが、今日は持ち運びできてしかも手作り! という便利なものを紹介します。

 最近では定番になった「健康バー」。グラノーラや大豆成分をベースにし、ナッツやドライフルーツをプラスしたバーが、各メーカーから出されていますね。手軽さ、食べやすさ、身体に良さそうな感じ、と多くのメリットがあり、栄養補給の軽食、補食の定番になりました。買い置きされている家庭も多いのではないでしょうか?

 今回は、「おからベースのソイバー」のレシピをご紹介します。

おからベースのソイバーの出来上がり
おからベースのソイバーの出来上がり

食物繊維、ビタミン類も補給

 おからですから食物繊維もしっかり摂取でき、ドライフルーツ、ナッツでビタミン類の補給もできます。常温での長期保存はできませんが、大量に作り、小分けして冷凍保存しておけば、夕方までの常温保存程度は問題ありません。中に入れる具材もお子様の希望を聞いて、時にはチョコチップなど入れるなどしてカスタマイズすることも簡単です。

 ほかのご家族の健康管理のためにも、是非一度お試しください。

■おからベースのソイバーの作り方

<材料 16本分>
おから        200g
バター(有塩でOK) 50g
砂糖         60g
卵(L)       1個
薄力粉        80g
ベーキングパウダー  小さじ1/2
ドライフルーツ・ナッツ 約1カップ半
※プルーン、レーズンなどやくるみ、アーモンド、ピーナッツなど

<作り方>
(1)バターは室温で戻す。ドライフルーツとナッツは粗く刻んでおく。薄力粉とベーキングパウダーは合わせてふるっておく。おからは、全体をほぐしておく。オーブン(ガスオーブンを使用)は180℃に温めておく。

(2)ボウルにバターを入れてなめらかになるまで混ぜ、砂糖を加えて軽く泡立て器ですり混ぜる。別の容器に卵を割りほぐし、バターを2回程度に分けて加え、しっかりすり混ぜる。この中にほぐしたおから、ふるった粉類、刻んだフルーツ、ナッツを加えて全体を木べら等で混ぜ合わせる。

天板にオーブンシートを敷き四角く広げる
天板にオーブンシートを敷き四角く広げる

(3)天板にオーブンシートを敷き、(2)を厚さ約1センチに手でのばして、四角く広げる。180℃のオーブンで20分焼く。

オーブンで20分焼いた後、いったん取り出す
オーブンで20分焼いた後、いったん取り出す

(4)オーブンからいったん取り出し、全体を半分に切り、

全体を半分に切り、さらに8本ずつに切り分ける
全体を半分に切り、さらに8本ずつに切り分ける

それぞれ8本に棒状に切る。

切り口を上にして並べ替える
切り口を上にして並べ替える

切り口を上にして並べ替え、さらに約3~5分、全体にうっすら焼き色がつくまで焼く。

焼き上がり
焼き上がり

※保存の目安は、ジッパーつきのポリ袋などに入れ、冷凍庫で約1カ月。セミハードタイプなので、冷蔵保存は避ける。食べるときは、凍ったまま自然解凍で。

※レシピは、ガスオーブンを使用しています。電気のものを使う場合、状態によっては5分ほど焼き時間を長めにするなど、様子を見てください。