野菜も肉もしっかり摂って欲しいと思いながら、高校生アスリートの食卓はどうしても濃くてパンチのある肉料理とご飯となってしまいがち。激しい運動の後に食べたい気持ちは仕方ないのかも、と思いながらも、本当に体作りや健康作りにいいことなのかしら? とお母さんの悩みは尽きないものです。
学校+部活とハードな毎日のアスリート高校生たち。それだけでは終わらず、さらに予備校や塾に通う子どもたちも多いのではないでしょうか?
朝から分刻みで、時間に追われているわけですから、親御さんとしては健康維持をどう組み立てるかは、本当に大きな問題ですよね。
学校が近ければ、部活後いったん自宅に帰って食事をして出かけるというパターンもあるでしょうが、多くの生徒は、ギリギリまで部活をし、学校帰りに急いで塾へ駆け込む生活でしょう。そんな中、お腹ぺこぺこの彼らが口にする食べ物は、どうしてもおにぎりやパンが主流となるようです。
体も脳もフル活動するためには、炭水化物が必須ですから、こういう場合の選択肢としてもちろん合格です。
問題はその後。全て終わって帰宅したとき、子供たちに何を食べさせますか? 「夜も遅いし、あまり胃に負担をかけたくないから」と簡単な麺類で済ませたり、「心の栄養補給も大切だよね」とおいしいお菓子とお茶を食べさせてホッとしたりしていませんか? これこそが、落とし穴なのです。
疲れた脳にエネルギー源として多少の炭水化物補給は必要です。でもそれ以上に体のためにしっかり取らなければいけないのが、タンパク質と野菜です。プラスして、外気は冷えていく一方のこの時期、温かいものを心がけるのも大切です。
この2つをふんだんに盛り込み、冷え切った体を温めるには 具だくさんの汁物が一番です。
おなじみのものだと、豚汁やけんちん汁、具だくさんの野菜スープなどですが、食べ盛りの食事なら、もう少しボリュームがあって気持ちが上がるものが欲しくなります。そう、寒い時にはトロッとした食感が、よりうれしいはず。例えばシチューはいかがでしょう。
市販のルーを使うとそれなりに気軽に作れますが、もっとヘルシーに、簡単に作るとっておきのアイテムがあります。それは「コーンクリーム缶」。今回は、そんなコーンの優しい甘みが広がる具だくさんシチュー「チキンコーンクリームシチュー」を紹介します。
食べきれずに残ったら、翌朝牛乳と塩味を足してスープにして飲むのも◎。体と心の保温が一番大切な冬の入り口、親子で風邪をひかず体調を整えることに気をつけたいですね。