体づくりには「鉄」も重要です。今回は走る跳ぶなどの衝撃が多い競技や、持久力を必要とする競技の食事についてです。
これまでの体づくりやエネルギー補給には、タンパク質や糖質のほか鉄も意識したいものです。貧血は走る跳ぶなどの足裏への衝撃でも起こります。バレエや新体操など余計な体脂肪をつけないよう厳しい食事制限が求められる競技や、女子選手は月経のために貧血が起こりがちになります。鉄は吸収が悪く、貧血予防にはタンパク質やビタミンＣを一緒に取り、吸収を高めることが重要です。鉄といえばレバーですが、実はレバー嫌いの選手も多く、大好物のカレーに混ぜても逆に「味が引き立つ」と毛嫌いされることもあります。
今回の「ホウレン草キーマカレー」は、ホウレン草とパセリ、卵から鉄が取れます。これらはトマトと合わせることで吸収力が上がります。また、血液は鉄だけでなく、ホウレン草に多い葉酸も大事で豚肉やヨーグルトのタンパク質を合わせると、さらに効率がアップします。いつもはカレールーを使っている方もこのレシピなら簡単。余計な脂質もカットできます。好き嫌いは誰にでもあるもの。苦手なものは食材をアレンジして栄養を取るようにしましょう。【管理栄養士・川端理香】
（２０１６年６月２９日付日刊スポーツ紙面より）
