これまで、アスリートにとって必要な栄養素を摂取するためには、主食、主菜、副菜、汁物、果物、乳製品の6つをそろえて食べることが重要と説明しました。その中で、副菜の野菜は分かっていても量が食べられず、箸が進まないことがあります。
ポイントは「ドレッシング」です。野菜をミキサーで細かくしたり、緑黄色野菜のみじん切りをドレッシングにまぜれば、色も鮮やかになり無理なく取れます。香辛料や酢などを使えば、食欲をアップさせたり疲労回復にもつながります。
今回は「コブサラダ さっぱり中華ドレッシング」。ビタミンCなどを多く含む緑黄色野菜は、アボカドと一緒に取ることで吸収力がアップします。体強化に必要なエビや卵も多く使っています。ドレッシングは夏バテに効果的なレモンやゴマなどを使い、夏向きのさっぱり味にしています。また、サラダはパスタや中華麺にのせて「サラダ麺」にアレンジすることで、一気に主食、主菜、副菜を取ることが出来ます。
リオデジャネイロ五輪のメダル獲得数は過去最高の41個でした。4年後の東京五輪に向け、「一層強くなりたい」と練習に励む選手もたくさんいるでしょう。強くなるための体は食べた物で出来ています。連載は今回が最終回になりますが、夢をかなえるための強い体を手に入れるためには、これからも栄養を意識してもらえるとうれしいです。【管理栄養士・川端理香】
(2016年8月31日付日刊スポーツ紙面より)