ジュニアアスリートを応援する「勝ごはん」の基本は、試合日とそれ以外の日で食事内容を変えることです。普段のバランスの良い夕食を紹介します。

 「バランスの良い食事」といわれて、なんとなくわかるような、わからないような…。 良いコンディションで練習や試合をしたり、しっかり成長するためには、必要な栄養素を食事でとることが理想です。それがとれる食事が「バランスの良い食事」。

 具体的には、①主食②主菜③副菜④汁物⑤乳製品⑥果物の6つがそろうと、必要な栄養素をとることができます。今日のメニューはどうしましょう?と思ったら、この6つをいれるメニューを考えてみましょう。

 品数が多くなって…と躊躇する必要はありません。⑤⑥は冷蔵庫にいれていて選手自身が用意する習慣をつかさせたり、⑥果物は100%ジュースでもかまいません。毎日続けることができるように工夫すると良いでしょう。

<バランスの良い食事の献立の例>
①主食=ごはん
②主菜④汁物=静岡おでん
③副菜=トマトのナムル風
⑤乳製品=はちみつヨーグルト
⑥果物=みかん

※アレンジするなら、主菜=鍋(鶏鍋、キムチ鍋など)、副菜=緑黄色野菜サラダ、野菜炒め

<材料と作り方(1人分)>

■静岡おでん

静岡おでん
静岡おでん

牛すじ…2本
黒はんぺん…2枚
卵…1個
こんにゃく…30g
大根…100g
みりん…大さじ1/4
酒…大さじ1/2
塩…少々
かつお粉…適宜
青のり…適宜
ねりからし…適宜
A.昆布…10㎝×2枚
A.水…2.5カップ
B.砂糖…大さじ1/2
B.醤油…40ml

①鍋にAを入れておく。
②牛すじ、黒はんぺんは湯通しする。
③ゆで卵をつくる。
④①の昆布をとりだし結び昆布をつくる。そこに大根をくわえて一煮たちさせる。
⑤沸騰したら、Bの調味料を加える。
⑥全ての材料に串をさし、④にいれたら20分以上煮込む。
⑦好みで、かつお粉、青のり、練りからしをつける。

■トマトのナムル風

トマトのナムル風
トマトのナムル風

ミニトマト…5個
カイワレ大根…10g
ニンニク…1片
塩…少々
ゴマ油…大さじ1
ゴマ…大さじ1

①ミニトマトは半分に、カイワレは3㎝の長さに切る。ニンニクはすりおろす。
②ボウルに全ての材料を入れてあえる。

■ごはん
ごはん…200g(茶碗1杯)

■はちみつヨーグルト
ヨーグルト…100g
はちみつ…10g

■フルーツ
みかん…1個

※1食分あたり=エネルギー(944キロカロリー)、カルシウム(374mg)、鉄分(4.4mg)

「黒はんぺん」は頭にいい成分がいっぱい

 おでんに、はんぺんやちくわなどの練り製品はかかせません。練り製品の原料は魚です。魚はタンパク質を多く含むので、筋肉や骨、血液などを作ります。ですからスポーツする子どもはもちろんのこと、成長のため必要な食材です。

 静岡おでんならではの黒はんぺんは、サバやイワシなどを丸ごと、骨やかわなども使っているため色が黒いのが特徴です。このイワシやサバなどの青背魚は、EPAやDHAなどの頭に良い成分を含みます。また骨や皮を使っているため、カルシウムやコラーゲンなども豊富。骨はもちろんのこと、膝や肘などの関節を強化する成分も豊富です。しっかり成長し身体を強化するためにおすすめのメニューです。

(勝ごはん静岡版冊子より)