試合数日前は、疲労などから身体を回復させ、良いコンディションで試合にのぞめるような準備をする時期です。エネルギーをしっかり補給して、スタミナをアップさせるような食事がポイントになります。
エネルギーは、車に例えるとガソリン。車はガソリンがあると走るように、選手はエネルギーがあると身体が動きます。なくなると動きが悪くなり、ひどいと痙攣が起こったり疲れて動けなくなってしまいます。
ですから試合数日前は、まずはエネルギーをしっかり身体に貯金するイメージで食事をします。
エネルギーは炭水化物です。炭水化物は、米やパン、麺類やフルーツ、芋などに含まれます。これらを試合数日前はいつもよりも多めにとり、身体にエネルギーためこんでスタミナをアップさせるようにしましょう。
<試合数日前の食事の献立の例>
①主食②主菜=ウナたま丼
④汁物=吸物
⑤乳製品⑥果物=いちごのヨーグルトかけ
※アレンジするなら、主食、主菜=豚丼、鉄火丼、副菜=けんちん汁、コーンスープ
<材料と作り方(1人分)>
■ウナたま丼
ごはん…230g(丼1杯)
ウナギ…80g
ゴボウ…30g
だし汁…1/2~2/3カップ
卵…1.5個
アサツキ…5g
A.酒…大さじ1
A.たれ(ウナギのたれ)…適量
①ウナギは細切り、ゴボウはささがき、アサツキは小口切りにする。
②ゴボウはさっとゆでる
③フライパンにだし汁をいれて、Aをくわえる。
④③にウナギとゴボウを加えて5分ほど煮込んだら、割りほぐした卵をくわえ、半熟状のままごはんにのせる。
⑤アサツキをちらす。
■吸物
シイタケ…1個
チンゲン菜…10g
だし汁…150cc
酒…大さじ1/2
醤油…小さじ1
塩…少々
①シイタケ、チンゲン菜は食べやすい大きさに切る。
②鍋にだし汁を加えて①をさっと煮込んだら、酒と醤油、塩を加える。
■イチゴのヨーグルトかけ
イチゴ…5個
ヨーグルト…100g
はちみつ…10g
①ヨーグルトとはちみつをよくまぜる。
②器にイチゴをもり、①をかける。
※1食分あたり=エネルギー(880キロカロリー)、カルシウム(271mg)、鉄分(3.1mg)
「ウナギ」のビタミンB1は疲労回復に効果的
ウナギを食べるとスタミナがつく! というのを耳にしたことがあるかもしれません。ウナギには、ビタミンB1という栄養素が含まれます。このビタミンB1は疲労回復に効果的なビタミンで、栄養ドリンクや疲労回復のサプリメントなどにもよくつかわれる栄養素です。
ですから栄養ドリンクなどを飲まなくても、ウナギを食べれば同じ疲労回復の栄養素がとれるのです。またこのビタミンB1は夏バテにも効果のある栄養素。疲労回復や夏バテ予防に、ウナギは効果的な食材です。
(勝ごはん静岡版冊子より)