新学期が始まり、日常の生活リズムに戻りつつあるかと思います。ジュニアアスリートと保護者の皆さんは、しっかり朝食を食べることができているでしょうか。

食育基本法に基づき、5年ごとに定められている「第4次食育推進基本計画(※)」では、朝食を欠食する国民を減らす目標もあります。令和7年までに、朝食を欠食する子供の割合を令和元年の4.6%から0%に、朝食を欠食する若い世代(20~30代)を令和2年の21.5%から15%に減らすという目標が掲げられています。

さらに、朝食または夕食を家族と一緒に食べる「共食」の週当たりの回数を、令和元年の約9.6回から11回以上にするという目標があります。皆さんのご家庭ではいかがでしょうか。

朝食から生活リズムを整える

朝食の役割の1つに「生活リズムを整える」ということがあります。生活リズムがバラバラでも、家族で朝食を食べる時間を決めることで、それぞれの就寝時間や起床時間、朝の時間の使い方を見直すことができますね。

朝練や出勤時間によっては難しい場合もありますが、前夜のうちに次の日の準備をしておき、夜更かしせずに早く寝て、その分起床時間を早めましょう。少し工夫することで朝食の時間を確保できないか考えて、生活を見直しましょう。

朝食の準備や盛り付けも、全て保護者が行うのではなく、子どもにも分担させましょう。少しの間でも家族で一緒に食べることで子どもの体調や顔色が確認でき、会話をすることで家族のその日の活動を知ることができますね。

今回のレシピは「包丁いらずの簡単チリコンカン」です。包丁を一切使わず、材料を鍋で煮込むだけ。洗い物も少なく、朝食の主菜にぴったりで、スパイスの香りが食欲アップにつながります。

トマト缶以外の野菜を省いているので、野菜たっぷりの副菜と組み合わせましょう。ご飯にのせて半熟卵と合わせたり、パンにチーズと一緒にピザトースト風にしたりとアレンジレシピも豊富です。

※参考:
農林水産省HP 食育基本法・食育推進基本計画等(https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kannrennhou.html
第4次食育推進基本計画の概要(https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/attach/pdf/kannrennhou-2.pdf

管理栄養士・金子香織