食品衛生の基本は「つけない・ふやさない・やっつける」の3つと言われています。今回は3つ目のポイント「やっつける」についてお伝えします。
料理を作るとき
食中毒菌をやっつけるポイントは中心温度を「75℃以上で1分以上加熱すること」。ステーキやハンバーグなど、厚みのある食材をフライパンで焼くだけの場合は調理後、再度電子レンジで食材の中心まで加熱することをおすすめします。
中心温度の確認が目視では難しい場合、簡単に中心温度を測れる「中心温度計」を使用がおすすめです。そのとき、針がきちんと食材の中心にあたるように測定することが肝心。食材の上から刺すと、食材の底に当たってしまい、正確に測ることができません。厚みのある横から刺して測定してください。
食事をするとき
ステーキなどの厚切り肉を食べるとき、好みの焼き加減がありますか。加熱具合によって、食中毒のリスクも変わってきます。試合前など食中毒は絶対に回避したい場合、中心温度が生に近い焼き方(ミディアムレア)ではなく、中心までしっかり火の通った焼き方(ウェルダン)で焼いてください。自宅でも外食でも、出されたものをただ食べるだけではなく、体調や環境によって、焼き加減を自分で伝えること、変えることはコンディション管理につながってきますね。
今回紹介するのは「豆腐入りシュウマイとカボチャのソテー」です。豆腐とひき肉で作るシュウマイなので、十分加熱しても柔らかく食べることができます。カボチャのソテーは副菜や、補食としてもおすすめです。