「タンパク質補給のためにゆで卵を買っています」。ある学生選手の言葉に、自分で考えて体、食事の管理をしようとしているのは素晴らしい、と感心しました。「でも、ゆで卵は買うものなのか?」とも感じています。
調理設備がない場所なら仕方ありませんが、卵を好みの硬さ、味付けで調理できると、もっと食事の時間や生活の時間が楽しくなるのではないでしょうか。
何を作るか計画し、食材の準備をする。調理器具や台所の広さなどを考えて調理し、おいしそうに見える盛り付けをする。そして片付ける。料理は手間のかかることかもしれませんが、スポーツをする上で必要な計画性や段取り力もつけることができます。
何より、自分好みの味つけや思い通りに作ることができた時の達成感が味わえます。さらには自分の調理したものを食べてくれ、喜んでくれた、おいしいと言ってもらえた時の喜びは、生きがいにもつながっていくものです。
ゆで卵を作ること、作れることは、タンパク質の補給を考えてゆで卵を買うことよりも、ずっと選手を大きく育ててくれるように思います。
今回は「パプリカの肉詰め」を紹介します。肉厚のパプリカは加熱することで甘味が増し、よりおいしくいただけます。