お正月にお雑煮を食べた人も多いでしょう。お雑煮をお正月だけ食べる人も多いでしょうが、主食になる餅、主菜になる肉、魚、副菜になる野菜がとれ、栄養バランスの整った料理です。温かい汁で体も温まり、水分補給もできる「万能料理」とも言えます。
地域によって味や餅に特色
地域によって、お雑煮の味つけや餅の形が違います。関東ではしょうゆベースで鶏肉を入れますが、白みそ仕立ての地域もありますよね。昭和天皇時代の「宮内雑煮」は白みそ仕立て、アワビ、なまこ、大根、サトイモ、丸小餅だったそうです。餅の形は岐阜の関ヶ原を境に、東は角餅、西は丸餅を食べると言われています。
自分の「定番」以外の地域のお雑煮も試してみると食の幅が広がります。普段、鶏肉を使ったお雑煮を食べる方は魚介類を使ってみたり、しょうゆベースの味付けの方はみそ仕立てにしてみたり、新しい味つけを活用してみてください。
今回は、地域のお雑煮のいいとこ取りをした「しょうゆ仕立ての豚肉とサトイモのお雑煮」を紹介します。鹿児島県で使用する豚肉、関西地方で使用するサトイモとうずらの卵が入った関東風のしょうゆベースのお雑煮です。ご家庭にある野菜をプラスすれば、オリジナル雑煮にもなります。
冬休みは1年の中でも特に行事が多く、食事内容もいつもと違ったものになる機会が多かったと思います。行事食を楽しんだ後はできるだけ早く、元の生活リズムや食事内容に早く戻すようにしましょう。まずは、定時に食事をとり、栄養バランスを整えていきましょう。
参考文献:板垣信久 小西千鶴著 昭和天皇のお食事 旭屋出版 1998