前回のコラムで「時間の見える化」についてお伝えしました。タイムマネジメントとも言いますが、見える化をすることで「時間がない!」を解消し、本当にやりたいこと、優先したいこと、目標達成のために費やす余白(時間)を見つけることができます。

「見える化」の方法は、まず通常練習日とオフ日などをあわせて、2、3日分の24時間を棚卸ししてみることです。下の図のような表を使うと便利です。

「時間の見える化」の表サンプル
「時間の見える化」の表サンプル

ここに起床・就寝時間、食事時間、学校・通学時間、練習時間など、1日の過ごし方を記入していきます。その後、記入した24時間を振り返り、「やりたいことのできていた時間」「充実していた時間」の共通点を探ってみましょう。

振り返りをしたら、さらにやりたいことや優先したいことを増やすために、例えば、無駄に過ごしている時間を減らす、早寝早起きするなど、できることを考えて、次のスケジュールを設定していきましょう。

最後に、「理想の1日を設計するとしたらどのように過ごしたいか」として、今よりも少しだけ理想に近い1日を想像してスケジュールを書いてみます。それを繰り返すうちに、無駄が減り、やりたいことをやれるようになっていきますよ。スケジュールを立てるとき、体づくりに大切な食事時間やケアの時間も確保できるようにするとよいですね。

小さい頃から時間管理を意識させる

小さなお子さんは、まずは保護者の方が一緒に見える化をスケジューリングしましょう。子どもの頃から時間管理を意識させると、自立をうながすことになります。家族でスケジュールを共有してもいいですね。

今では「時間の見える化」を作りやすいような手帳やアプリもありますし、Excelなどの表ツールで自作しても良いでしょう。これを読んで「なるほど」と思っただけでは達成しないので、新しい年となった今、是非、棚卸しを実施してみてください。

今回は、朝食に食べたい「リンゴソテーのフレンチトースト」を紹介します。リンゴソテーはそれだけでもおいしいので、事前に作っておくとすぐに使えます。フレンチトーストも前夜から卵液に浸して冷蔵庫に保管しておくと、時間のない朝でも手軽につくることができます。

朝ご飯のメニューも「時間の見える化」で管理しておくと、朝も焦らず、落ち着いて過ごすことができますよ。

管理栄養士:田澤梓