蒸し暑い日が続きますが、この時期だけは鼻の調子がイマイチ、という方もいるのではないかと思います。
花粉症といえば、2~4月の冬から春の時期というイメージがありますが、花粉は1年中飛んでおり、夏はブタクサやヨモギなど、主にイネ科とキク科の花粉が飛んでいます。スギ花粉と同様、鼻と目に症状が出やすく、暑さに加え、鼻の調子が悪くては、食欲もさらに落ちてしまうことと思います。
今回は、食欲が落ちている時の人気メニュー、そうめんにモズクを加えた「ネバネバたっぷりモズクそうめん」を紹介します。
フコイダンの含有量が高い
モズクは夏の食欲増進だけでなく、アレルギー対策にも効果があるといわれています。モズクのヌルヌルとした粘り成分は、フコイダンとアルギン酸と2種類あり、フコイダンがアレルギー対策の食物繊維といわれています。
アレルギーは、ヒスタミンという鼻水や皮膚のかゆみを引き起こす原因となる化学物質が原因とも考えられています。フコイダンを添加することで、ヒスタミンの放出を抑制しやすくなるという研究がなされています。
そのフコイダンは昆布やめかぶにも含まれていますが、海藻類の中ではモズクの含有量が極めて高く、昆布の5~10倍といわれています。
また以前、アレルギー対策には腸内環境を整えることが大切だとお話ししましたが(参照:「まずは腸のお掃除、雑穀でミネラル 馬肉でスタミナチャージ」)、モズクの食物繊維も、免疫の司令塔がスタンバイしている腸の善玉菌の餌にもなります。さらに、成長期のアスリートが積極的に摂取しておきたいカルシウムやマグネシウム、鉄などのミネラルもバランス良く含まれています。
今回のレシピは野菜をふんだんに使っていますが、このメニューだけではタンパク質が足りません。ご自身のアレルゲンではないタンパク源となる食品をメインとした1品を加えておきましょう。疲労回復をメインとするときには、モズク酢もおすすめします。