気温が日ごとに下がり、朝晩は10℃を下回る地域も増えてきました。皆さんは、どんな「温活」をしていますか。今回は、体があったまり、骨を強くする「温活&骨強化 サケとマッシュルームの豆乳スープスパゲッティ」を紹介します。

日照時間が減る季節に、特に注意して欲しいことは「骨強化」です。すでにご存じの方も多いでしょうが、骨強化に必要な栄養素は、カルシウム、ビタミンD、ビタミンK。カルシウムの体内吸収率を高める働きを持つビタミンDは、日光を浴びることでも合成されますが、外出機会が少なくなり、日照時間が減る冬場は、血中ビタミンD濃度が低下する可能性が高まります。

温活&骨強化 サケとキノコの豆乳クリームスパゲッティ」は、骨強化に大切なビタミンDの豊富なサケ、カルシウムの多い小松菜を使用しています。サケや豆乳にはマグネシウムも豊富に含まれており、骨を強化する際に必要な栄養素の1つにもなります。スープスパゲッティで体も温まり、冬にお勧めの1品です。

成長期からの骨貯蓄が更年期にも影響

「骨粗しょう症なんて高齢者の病気だから関係はない」と思っている方はいませんか。実は、成長期から骨貯蓄が必要です。急激に成長する思春期にカルシウム摂取量が不足すると、成人期の最大骨塩量が減少し、骨粗しょう症のリスクを高めることにつながるのです。ただ、カルシウムだけを強化するのではなく、運動量に見合った食事量やタンパク質量などを十分に摂取することも骨強化には大切です。

20歳前後が骨量のピークといわれているため、それまで積極的にカルシウムを摂取する必要があります。さらに10~20代の女性の過剰なダイエットは、更年期以降のエストロゲンの分泌にも影響し、骨量の減少を促します。女性本人のみならず、妊娠・出産する子どもの栄養状態にまで影響を与える可能性もあると示唆されてもいます。

牛乳アレルギーによる牛乳除去、食物アレルギーによる除去食品が多い場合には、栄養士さんとカルシウムが不足しないように、まめに食事内容を確認してもらうことをお勧めします。成長期の食生活を支える保護者の皆さんも、カルシウムやビタミンDを積極的にとって、骨強化に励みましょう。

また、運動する前は準備運動などで可動域をしっかり広げ、骨折予防にも努めてください。

管理栄養士・乳井美和子、小高鏡子