「卯の花」といえば、おからをベースにした和食の料理。しかし、少し調味料や具材を変えて、コンソメベースにし、ハムやコーンなどを入れると、小さなお子さんも無理なく食べることができます。
豆腐を作る工程で、豆乳から搾り出された残りかすを「おから」と呼びます。おからは食物繊維やカルシウム、タンパク質をたっぷり含んでいます。
食物繊維は100g中11.5g含まれており、その中でも「セルロース」という水に溶けにくい不溶性食物繊維が多く、100g中11.1gも含まれています。食物繊維の働きとしては、腸のぜん動運動を促し、便秘の解消、腸内の残留物の掃除や、体内の有害物質の毒性を取り込んだり、発生を抑えたり、排泄を促します。
タンパク質は100g中6.1g含まれています。豆がベースですから植物性で、身体の材料となるタンパク質を摂取することができます。同時に骨の材料となるカルシウムも多く含んでいます。
今回紹介する「洋風卯の花」は作る際、焦がさないように注意が必要ですが、炒めて、煮るだけと調理法は簡単です。作り置きもできますので、お弁当や忙しい朝食の1品にお試し下さい。
園児ら小さいお子さまにも人気のレシピで、もう少し煮る時間を増やし、柔らかくすると、小さいお子さまには食べやすいようです。
身体を作る冬場、しっかり食べて
高校生や大学生の選手は冬場に向けて、身体を作る時期に入ります。しなやかな筋肉を作るためには、消費量に見合ったエネルギー量とタンパク質やカルシウムもしっかりと摂取できるようにしましょう。
食べる量が減ったり、運動する量が増えたりすれば当然、エネルギーや栄養素も減ります。そうなると、人間の身体はまず生きるためにエネルギーを使うので、身体をを大きくしたいと思っても、そちらにエネルギーを回すことができません。
逆に、大切な筋肉やカルシムの摂取量が減れば、骨を溶かしてカルシウムを作るので骨がもろくなります。身体を作るためには、タンパク質やカルシウム等の栄養素も必要ですが、しっかりと食事の全体量を減らさず、摂取エネルギーも意識しましょう。