「練習がない日は食事の量を減らした方がよいでしょうか?」
ジュニア選手の保護者の方からよく聞かれる質問です。確かに、練習した日と休みの日ではエネルギー量に違いがあると思いますよね。
しかし、人間の身体、特に成長期の選手が使うエネルギーは以下の4つがあり、生きるため、成長のためのエネルギーは必要です。
<成長期の選手が使うエネルギー>
①生きるためのエネルギー
②身体を作り替えるためのエネルギー
③成長のためのエネルギー
④身体活動で使われるエネルギー
また、忘れがちではありますが、私たちの身体は筋肉、血液、骨などの組織が日々入れ替わっています。筋肉のタンパク質の4割は代謝回転が遅く、新しい組織に変わるまで約100日かかるものもあります。
回復のためのエネルギー必要
運動することで体タンパク質の分解合成は高まりますが、練習をした日だけでなく、その後の数日間、練習が休みであっても筋肉は活発に代謝します。特に成長期の選手なら成長に必要なエネルギー、体を作るために必要なタンパク質、ビタミン、ミネラルをしっかりと確保しなくてはなりません。
練習によってエネルギー消費量は増加しますが、練習後も回復するためにエネルギーが使われます。激しい練習や長時間の練習をした場合は、その作用が運動後数十時間にわたって続くといわれています。練習のない日でも回復は続いていますので、食事量を減らすことをせず、いつも通り基本のスタイルを揃えた食事をする必要があるのです。
ただ、お正月など長期にわたって練習が休みになる場合は、食事量や補食を食べ過ぎないよう調整が必要となります。
今回は「鶏肉のカレー揚げ」を紹介します。市販のめんつゆ、カレーパウダーを使い、鶏肉をジューシーに揚げました。食欲が落ちる時期は、このようにスパイスを効かせた唐揚げでエネルギーを確保することができます。もちろん、食べ過ぎには注意してください。