風邪とは、呼吸器の感染症です。ほとんどがウイルスによるものになります。手指についたウイルスが体内に入る接触感染、せきやくしゃみによってウイルスが飛散して体内に入る飛沫感染があります。

簡単な予防法として、手洗い、マスクなど。また、基礎体力を強化し、免疫力を高めて感染しにくい、感染しても重篤化しない体づくりが重要となります。

免疫力を高める栄養素はビタミンA、C、Eとタンパク質が挙げられます。ビタミンA、C、Eは色の濃い野菜に多く含まれています。それぞれの特徴を説明します。

ビタミンA
 カボチャ、ニンジン、小松菜、ホウレン草に多く含まれており、鼻、のどの粘膜を強化します。

ビタミンC
 新鮮な野菜や果物に多く含まれていますが、水や熱に弱く、破壊されやすいので注意が必要です。しかし、イモ類のビタミンCは熱に強いため、調理のバリエーションが広がります。

ビタミンE
 色の濃い野菜のほか、ゴマ、アーモンドなどの種実類や植物油、大豆製品にも多く含まれています。

ビタミンA、Eは脂溶性で油に溶けるので、炒め物やドレッシングなど油を使用した料理にすると、吸収されやすくなります。さらに、これらのビタミンに加えて体を温めるタンパク質をとることが大切です。

ビタミンACEと糖質補給に「カボチャの煮物」
ビタミンACEと糖質補給に「カボチャの煮物」

来週末の22日は冬至です。冬至にはカボチャを食べる風習がありますが、今回はシンプルな「カボチャの煮物」を紹介します。カボチャはビタミンA、C、Eと糖質が豊富です。

冷凍やカットもの、市販惣菜でも

煮物は作るのに時間がかかりそうですが、このレシピは調理時間15分と、火が通るまでそんなに時間がかかりません。

カボチャを切るのが面倒な場合は、冷凍やカットされたものを購入してもいいですし、その時間もないときは、スーパーの総菜コーナーにある手作りの煮物や、コンビニなどで売っているレトルト製品を買ってもいいでしょう。

管理栄養士・舘川美貴子