学校の休み期間になると、中高生アスリートも自分で昼食の準備をしなくてはならず、自宅でご飯を作る機会が出てきます。毎回、コンビニなどで買ったり、外食したりしていては、支出の面でも厳しくなります。これらは将来の1人暮らしを見据えた練習にもなります。

少しずつ慣れるために、以下のようなことからトライしてみてはいかがでしょうか。

①簡単な調理作業から始める
野菜を切り、煮る、炒めるといった簡単な調理工程のものから初めてみる。
<例>
炒め物=豚肉、キャベツ、タマネギ、ピーマンを切り、フライパンで炒める。
みそ汁=顆粒だしを使い、豆腐のみそ汁を作る。
サラダ=野菜を切って盛り付ける。

②缶詰、レトルト食品や市販の惣菜を上手に活用する
主食、主菜、おかずがそろった食事を一から全部作るよりは、レトルトや惣菜を活用しながらみそ汁、サラダ、炊き込みご飯などを作ってみる。多めに作ったものは1食分に小分けにし、冷凍ストックする。
<ある日の献立例>
ご飯=多めに炊いた時の冷凍ストックを解凍して使う。
トンカツ=スーパーの惣菜を活用。
野菜サラダ=トマト、キュウリを切り、レタスはちぎる。
みそ汁=根菜類ミックスの冷凍食品を使って作る。
納豆=既製品
牛乳=既製品
果物=バナナ

「ないから、食べない」「準備されていないから、できない」ではなく、できること、ちょっとしたことから始めてみましょう。中高生アスリートができることはたくさんあります。「すべて一から手作りするのは大変」というイメージを持つ前に、少しずつ簡単な作業をこなしながら慣れることが大切。食べ終わったら、使った鍋や皿などを洗う作業も入ってきます。

ただし、くれぐれも包丁や火の取り扱いには注意が必要です。練習するときは、家族に一声かけてから始めましょう。

今回は「秋サケとマイタケの炊き込みご飯」を紹介します。米をとぎ、サケを洗い、マイタケと調味料を入れて炊飯するだけの簡単なレシピです。秋の味覚が詰まった炊き込みご飯で、旬の栄養素を取り入れてください。

管理栄養士・舘川美貴子