夏の長雨、低温と天候不順が続き、野菜の価格が高騰しています。成長期の選手を持つ保護者の方や1人暮らしの選手も買い物に悩んでいるのではないでしょうか。高校生の選手たちからも「最近、野菜が高い!」「野菜サラダを朝食で必ず食べていたけど、レタスが高い! 食べられないよ」と野菜の価格高騰を気にする声が聞こえてきます。

普段から野菜の摂取は少なくなりがちですが、価格が高くなると家計がピンチ! 思わず買い控えてしまい、ますます摂取が少なくなりがちです。そんなとき、どのように野菜を食べたらいいでしょうか。

生の野菜の価格が高騰しているときは、2つのポイントがあります。

冷凍野菜を利用する

冷凍野菜は、すでに収穫されたものを冷凍して販売しているため、価格上昇の影響はあまり受けません。冷凍庫にストックしておくと、必要な分だけいつでも使えます。ホウレン草や小松菜などの葉物野菜は泥や土がついていないため、水洗いが楽になりますね。

乾燥野菜を利用する

切り干し大根や干しシイタケなどの乾物は、野菜が高くなっても値上がりしにくいものです。水やお湯で戻す作業が増えますが、賞味期限も長く、栄養価も高くなるため、普段からストックしておきたいですね。また、ワカメやヒジキは野菜ではありませんが、野菜不足の時に取りにくくなるミネラルや食物繊維を多く含んでいます。海藻もうまく取り入れると良いでしょう。

野菜の価格が安定してきたら、サラダやお浸しなどに生の野菜を取り入れていきたいところですが、それまでは冷凍や乾燥野菜も上手に使っていきましょう。

今回は「冷凍ホウレン草を使ったスタミナ豚丼」を紹介します。

カットされた冷凍ホウレン草は水洗いや湯がく必要はなく、そのまま使用することができます。水洗いで土がつくこともないのでキッチンが汚れず、異物混入も少ないですね。みそ汁の具、お浸し、炒め物など料理を選ばず、簡単に使用することができるので、ぜひ冷凍庫にストックしておきたい食品です。

トッピングの温泉卵も市販のものを使えば、より時短で作れます。家計と手間とを考えながら、便利なもの、お助けアイテムを活用してください。

管理栄養士・舘川美貴子