先日、遠征中の補食を買いにスーパーマーケットに行った時の選手たちの会話です。

選手A「こっちのヨーグルトの方が2割引きで安いから、こっちにしようよ」
選手B「期限ぎりぎりのはいやだ!」
選手A「まだ1日あるし、夜食べるから大丈夫だよ。」
選手B「えー、賞味期限ぎりぎりじゃん」
選手A「大丈夫、大丈夫。おいしく食べられるよ」

そんな会話をほほえましく聞きながら、「消費期限」と「賞味期限」について理解するのは難しいと改めて感じました。

消費期限と賞味期限

皆さんは、消費期限と賞味期限の違いを理解しているでしょうか。もう一度、整理してみましょう。

食品には安全においしく食べられる期間が定められており、包装紙や容器に「消費期限」、「賞味期限」のどちらかが表示されています。消費期限は品質が急速に劣化する食品に表示するものであり、賞味期限は比較的傷みにくい食品に表示するものです。

通常、どちらの期限表示についても「年月日」まで表示しますが、賞味期限においては、製造日からの期限が3カ月以上あるものは「年月」で表示してもよいこととなっています。どちらの期限も同じように見えますが、違う意味を持つものですので、しっかり理解しておきましょう。

消費期限は主に生もの

消費期限は「安全に食べられる期限」で、お弁当、サンドイッチなどの調理パン、惣菜、ケーキなどの生菓子類、食肉、生めん類などに表示されています。消費期限を超えると安全ではなくなる可能性がありますので、食べることはおすすめできません。

賞味期限は保存のきくもの

賞味期限はおいしさなどの「品質が保たれる期限」のことです。スナック菓子、カップ麺などの即席めん類、缶詰、ペットボトル飲料など、比較的保存のきく食品に表示されています。

ただし、未開封かつ包装等に書かれている保存方法を守っている場合に限ります。賞味期限を越えたからといって、すぐに安全性に問題があるとは限りませんが、一度開けてしまったら期限に関係なく早めに食べきるようにしましょう。また、日の当たる場所や高温多湿な場所に置いておくなど保存方法が悪い場合は、賞味期限内でも品質が劣化している可能性があります。食べる前に品質、においなどを確かめましょう。

さて、選手たちはその後、どうしたかというと、2割引きのヨーグルトを購入し、夕食に追加しておいしく食べていました。食品を無駄にしないことは環境にとっても大切ですね。小さなことからコツコツと、地球に良いこと、自分たちにも良いことを。

今回は、消費期限が表示してある牛乳、卵、チーズなどを使った「レンジで簡単!ホットケーキミックス・ケランパン」を紹介します。ケランパンは、韓国で有名な菓子パンで、甘い生地に卵が入っています。パン生地にホットケーキミックスを使い、オーブンではなく電子レンジで作ることができます。ぜひ朝食や、補食に試してみてください。

管理栄養士・舘川美貴子