気温が下がり、秋の装いとなりましたね。暑さや湿度も落ち着き、トレーニングのしやすい時期に入りました。
しかし、食欲が戻ってこない、疲労が抜けない、疲れがたまる、寝つきが悪いなどの不調を訴える選手も多く見られます。感染症や胃腸障害などの明らかな原因が分からないときは「オーバートレーニング症候群の可能性」がないか、確認してみましょう。
慢性疲労状態で精神面もダウン
オーバートレーニングは疲労が十分に回復しないまま積み重なることで引き起こされる慢性疲労状態のこと。リカバリーに時間がかかるという身体的な症状だけでなく、無気力、集中力の低下など精神面にも現れ、結果として記録が伸びないことになります。
<オーバートレーニングのチェック項目>
□休息時の心拍数に変化はないか
□血圧に変化はないか
□食欲は減退していないか
□体重や体脂肪率が急激に減っていないか
□リカバリーに時間がかかっていないか
□筋肉痛が長く続いていないか
□イライラや不安感がないか
□注意力が低下していないか
□寝つきが悪くなっていないか
□寝入ってもすぐに目が覚めないか
□にチェックはいくつ入りましたか? これらの項目は何気ないことかもしれませんが、チェックが入った項目を参考にしてコンディション状況を把握しましょう。
「食べられない」と悩む前にやること
食欲不振に陥っている選手の中には、「アスリートはしっかり食べなければならないのに…」と悩んだり、自分を追い込んだりして、悪循環を招く場合があります。まずは「なぜ食べられないのか」を考えて、その原因の1つに「オーバートレーニング」があることを頭に入れておきましょう。
オーバートレーニングにならないためには、トレーニング開始前に体調を確認し、コーチや指導者とコミュニケーションをしっかりととることも求められます。さらに、勉強や対人関係と競技以外の要因も考えられるので、その原因に合わせた対処法をとり、解決していきましょう。
今回は「油揚げのエビとはんぺんの包み焼き」です。エビ、はんぺん、油揚げともにタンパク質が豊富な食材です。
プリプリ食感のエビと柔らかいはんぺん、焼き油揚げのパリパリ感と香ばしさが食欲をそそります。食欲増進には、香りと様々な食感も大切です。補食でもおかずの1品にでも、お試しください。