<ママ特派員・サポーターから>

海水浴客でにぎわう夏の海や、プールの遊泳などをパトロールしているライフセーバーの姿を目にしたことがある方は多いと思います。ライフセーバーは水辺での活動が安全に行われるように、救助はもちろんのこと、その事故を未然に防ぐために日々研鑽(けんさん)し、トレーニングを積んでいます。

我が家は海が近いこともあり、子どもたちは小学生の頃からライフセービングスポーツに親しむ機会がありました。所属している地元のライフセービングクラブでは、海遊びをたくさんする中で、波の見方、水辺の生き物のこと、環境を大切にすること、自分と仲間を大切にしていくことなどをインストラクターから教えてもらってきました。

いつも遊んでいる海には楽しさだけではなく、厳しい自然の姿があること、水辺の活動は実は常に危険と隣り合わせであることも経験的に知っていきます。その中で安全に海に入り、自分の命を大切にし、仲間の命も大切にしていくことを通年で学びながら、命への責任感を身に着けていくのです。

救助を想定した競技「レスキューボードレスキュー」
救助を想定した競技「レスキューボードレスキュー」

安全に海で活動をするということと、人の命を守ることをスピリッツとし、レスキューを想定した技術を競技として行うのが「ライフセービングスポーツ」です。

砂浜に立てたフラッグ(棒)を競い合って取る「ビーチフラッグ」はよく知られた種目の一つですが、これは迅速に要救助者のもとへ向かう瞬発力や走力、判断力などをトレーニングするために生まれたものが、競技として行われています。

判断力、瞬発力などが必要な「ビーチフラッグ」
判断力、瞬発力などが必要な「ビーチフラッグ」

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