<ママ特派員・サポーターから>
今年は、新型コロナウイルスの感染拡大が問題となり、感染予防のためにも免疫力を高めようという話をよく耳にします。
免疫力を高めるには、腸内環境を整えることが重要です。人体の免疫システムの6~7割が腸に存在すると言われており、 腸内の免疫細胞を活性化できる食生活をしているかどうかが免疫力を高めるカギとなります。
免疫細胞を活性化させるには、腸内の悪玉菌を減らし、善玉菌を増やすことが重要です。加齢によって善玉菌は減る傾向にあるため、善玉菌優位を保つためには、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を含む食品や、善玉菌の栄養源となる食物繊維やオリゴ糖を摂取するなど、食事に気をつける必要があります。
乳酸菌やビフィズス菌といって真っ先に思いつくのはヨーグルトですが、日本には、植物性乳酸菌で発酵させた数々の発酵食品があります。今回はその中から「ぬか漬け」を取り上げ、キュウリのような定番ではなく、ぬか漬けにすることで相乗効果を得られたり、疲労回復に役立ってくれたりする野菜と果物を紹介します。
手軽なぬか床が増えている
ぬか漬けというと「ぬか床作りや管理が大変そう」というイメージがありませんか。しかし最近では、すぐに漬けられて冷蔵庫で保管できる「発酵ぬか床」や、チューブに入った使い切りタイプのぬか漬けの素なども見かけるようになりました。私は、米ぬかに塩や乾燥コンブ、トウガラシ、シイタケがミックスされ、水で練るだけでぬか床ができる商品を使っています。
ぬか床の最適温度は、乳酸菌が働きやすい20~25℃と言われています。春~初夏や秋頃だと室温で管理できるため、初めてぬか漬けに挑戦する方にはおすすめの季節です。私は、気温が高くなる夏場や数日家を空けるときは、冷蔵庫の野菜室に入れるようにしています。長期不在や一旦お休みしたい時は、ジッパー付き保存袋に入れて密閉し、冷凍保存(微生物が睡眠状態になるので発酵が一旦止まる)も可能です。
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