最近スーパーでもよく見かけるようになった「デーツ」。デーツとは「ナツメヤシ」のことで、「ナツメ」とは別のものです。
私がデーツを頻繁に食べるようになったのはつい最近のこと。現在イラクに滞在中の夫が、帰国のたびに持ち帰るようになってからです。デーツの産地である中東では、どこに行っても売られていて、クルミを挟んだものやチョコでコーティングしたものなど、種類もいろいろあるそうです。
ところがイラク人からは「デーツはパワーフード。でも、1日3個しか食べてはいけないよ」と、言われるのだとか。
デーツに含まれる栄養素を調べてみると、腸内環境を整える食物繊維が多く、鉄や銅、亜鉛、マグネシウム、ナイアシンなど、ミネラル類も豊富に含まれています。
私は貧血気味で、病院で鉄剤を処方されるほどでしたが、薬を切らしてしまった時、毎日3個ずつデーツを食べていたら、次の検査では正常値になっていた…ということもありました。
「1日3個」の理由は、糖質の量にありそうです。デーツには、100gあたり64.3gの糖質が含まれ、エネルギーは281kcalあります。食後の血糖上昇率をあらわすGI値は低いため、量を気をつければダイエット中の間食にも適していますが、1日の摂取量は20~30g程度にとどめておいた方がよさそうです。
今回は、デーツは甘すぎて好きではないという方にもおすすめの食べ方を紹介します。
デーツにナイフで切り込みを入れ、種を取り除いてクリームチーズ適量を挟む(または塗り込む)だけ。チーズのコクと塩けが甘さをやわらげ、カルシウムも同時にとれる、さらにスーパーな補食になります。チーズはお好きなもので大丈夫です。
大人にも子どもにも嬉しい、栄養価の高いデーツ。見つけたらぜひ食べてみてください。
【アスレシピ特派員=千葉県在住・小垣美津子】