アスリートは糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルがそろったバランスの良い食事をとることが大事。お肉はもちろんのこと、野菜もたくさん食べてほしいですよね。
しかし、野菜に含まれるビタミンやミネラルは、50年前に比べて減っているのだそうです。野菜によっては1/6にまで減っているものも。できるだけ栄養素を逃さない食べ方をしたいですね。
そこで今回は、これからの季節によく食卓に登場しそうな「白菜」を例に、栄養ロスを最小限に抑えた野菜の食べ方、切り方を紹介します。
内側の葉はうま味たっぷり
白菜は、外側の葉から食べていませんか? これは白菜のうま味と栄養素を大きく損なってしまう食べ方なんです。
白菜は収穫されてからも、外側の葉から内側の葉へ養分をどんどん送り続けます。つまり、外側の葉から食べるということは、栄養が少なくなっている部分から食べているということになります。
さらに内側の葉には、うま味のもとで、疲労回復の成分でもある「グルタミン酸」が、外側の葉の14倍も多く含まれています。中心部から食べれば甘くおいしい上に、外側の葉の養分もとどめておけることになり、栄養素を最大限にいただくことができます。
買ってきたらすぐにカット
白菜は、買ってきたらすぐにカットしてしまいましょう。
❶まず半分に切る。
❷中心部と外側の葉に分ける。
❸外側はざく切り、中心部は細切りにし、それぞれをジッパー付きのポリ袋に入れ、保存する。
こうしておくと栄養ロスも防げて、料理する時にもすぐに使うことができます。
白菜だけではなく、その他の野菜にもそれぞれ栄養ロスを減らす切り方があります。それを知り、使いやすいように保存して、栄養たっぷりのアスリートご飯を作ってくださいね。
【アスレシピ特派員=兵庫県在住・妻鹿直美】