春は、まさに変化の季節です。気温や環境、それに伴って体調も変化、すると心も変化していきます。

春真っ盛りという言葉があるように、寒い冬を耐えた植物や木々花々が一気に芽吹き、前へ前へという動きが活発になります。そんな盛り上がる季節に、周りは楽しそうなのに、自分はどうもテンションが上がらない、やる気が出ないという方もいらっしゃるかもしれません。

春は大きなパワーが良い方向に向く一方、パーンと殻を割ったように、うまくいかないことへの怒りの感情が前に出やすい季節とも言われています。

そんな時は、季節のチカラを味方に付けてしまいましょう。私は薬膳の勉強を通して、季節の良さが詰まった旬の果物や野菜を取り入れることが、体調を整える近道と学びました。

お子さんもシニアも、アスリートもお父さんお母さんも、怒りの感情が出てしまう方も、テンションが上がらない方も、春の果物や野菜を積極的に取り入れてみませんか。

中でも「酸味」と「苦み」がポイント。イチゴやレモン、シソなどがおすすめです。

レモンのはちみつ漬け
レモンのはちみつ漬け

難しく考える必要はありません。レモンのはちみつ漬け、イチゴのジャム、シソは肉と炒めておにぎりの具にしたり、ウドはきんぴらにしたり、切るだけ漬けるだけの簡単なもので十分です。

鶏ひき肉とシソをみそとみりんで味付けして炒めたもの。おにぎりの具にピッタリ
鶏ひき肉とシソをみそとみりんで味付けして炒めたもの。おにぎりの具にピッタリ

暑さに向かうこれからの季節には、輪切りのレモンにはちみつを加えたものを冷蔵庫に常備しておくと便利。水に入れて持ち歩けば、クエン酸の疲労回復効果も期待でき、アスリートにはもってこいです。

私は酢に昆布、美肌効果や疲労回復などアンチエイジングに効果のあるクコの実、砂糖を入れた「自家製簡単甘酢」を冷蔵庫に常備しています
私は酢に昆布、美肌効果や疲労回復などアンチエイジングに効果のあるクコの実、砂糖を入れた「自家製簡単甘酢」を冷蔵庫に常備しています

お子さんの食事サポートを元気に続けるには、まず支える親が元気でいることが大事です。つい自分のことは後回しになってしまいがちですが、新学期に入る前に自分の体と向き合って、4月から良いスタートをきれますように!

【アスレシピ特派員=東京都在住・久保田美奈子】