<栄養素を無駄なく摂る食べ方:野菜編>
保存がきき、さまざまな料理に合うジャガイモ。主成分はでんぷんで、エネルギー源としても使いやすい野菜です。
3月頃から出回る新ジャガイモは、皮が少し湿り、みずみずしさを感じるものが良品です。新鮮なうちは皮に張りがあり、手でこするだけでむけます。皮と実の間に香りとおいしさが詰まっているので、包丁でむくのではなく、たわしなどで表面を軽くこするか、皮付きのまま調理するのがおすすめです。
◆主な栄養素と無駄なく摂るコツ
ビタミンCと炭水化物が豊富。ジャガイモに含まれるビタミンCはでんぷんで保護されているため熱に強く、加熱調理をしても壊れにくいと言われています。炭水化物は糖質と食物繊維に分けられ、糖質はエネルギー源に、食物繊維には腸内環境を整える働きがあります。
新ジャガイモは、丸のままゆでたり揚げたりすると、旬ならではのおいしさが楽しめます。軽く塩をふるだけでも美味ですが、甘辛く煮付けたり、ソースであえたりするのもおすすめです。
◆保存するなら
みずみずしさを守るため、新聞紙で包んで冷暗所へ。5月以降は冷蔵庫に入れるとよいでしょう。新ジャガイモは普通のジャガイモよりも芽が出やすく、日光に当てると緑色に変色することも。その場合は芽を除き、皮を厚めにむいて調理しましょう。
【料理研究家、栄養士・今泉久美】