<栄養素を無駄なく摂る食べ方:野菜編>
小松菜はβカロテンやビタミンCなどに加え、カルシウムや鉄などのミネラルも多く含んでいます。1年を通して手に入りやすく、青菜類の少なくなる時期にも重宝します。アクが少なく、下ゆでの必要がないため、調理の面でも使いやすいのが特長。葉が肉厚で全体的にみずみずしく、鮮やかな緑色をしたものを選びましょう。
◆主な栄養素
抗酸化作用の強いβカロテンや、カルシウム、カリウム、鉄などのミネラルを多く含みます。同じく緑黄色野菜のホウレン草と比較すると、カルシウムは3倍以上、鉄も同程度含まれています。
◆保存するなら
テープやひもで束ねられていたら外し、湿らせた新聞紙やキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存します。6~9月の気温が高い時期は傷みやすくなるため、濡らさず保存します。
◆栄養素を無駄なく摂るコツ
βカロテンは油によって吸収率がアップ。アクが少なくくせもないので、直に油で炒めてもおいしくいただけます。ビタミンCなどの水溶性の栄養素は、油揚げとの煮びたしやみそ汁、卵雑炊などで残さず摂りましょう。ビタミンCは鉄の吸収を助けるため、牛肉など鉄の多い食材とともに炒め物にするのもおすすめです。
夜遅い食事などで消化をよくしたい時や、胃腸の調子がすぐれない時などには、細かく刻んだり、軟らかめに加熱しましょう。
【料理研究家、栄養士・今泉久美】