<おにぎり今昔物語(7)>
おにぎりを作る上で欠かせないのが塩ですよね。ほのかに感じるけれど、主張しない存在。今回はそんな塩の種類と機能性に焦点をあててみたいと思います!
塩には大きく分けて「岩塩」と「海水塩」の2種類があり、どちらも実は海由来です。もともと海だったところが地殻変動で陸になったり海になったりを繰り返し、長い年月を経て結晶化したものが岩塩。海水を煮詰める、電気分解する、天日で水分を飛ばすなどして採取した塩が海水塩です。
私たちのカラダには、常に一定の割合で塩分が含まれています。塩分はカラダの様々な機能の働きを守り、維持する役割があります。塩分が足りないと、それらが調子を崩し、血圧の低下や脱水症状などにつながります。反対に、摂りすぎると高血圧症や冷え性などにつながりますので、1日7~8gを目安にバランスよく食べることを心がけましょう。
塩は、お米のうま味を引き立てる重要な存在。近年はラップに塩を振っておにぎりを握るという方が増えています。衛生面を考えると決して悪いことではないのですが、抵抗がなければ、直接、素手に塩をつけておにぎりを握ってみてください。手で握ればおにぎり全体にまんべんなく塩が行き渡り、塩加減も自然に良くなります。おにぎりは、強く握らないのがおいしく仕上げるコツですが、力加減も調節しやすいので、ふんわりした食感に仕上げられますよ!
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