<栄養素を無駄なく摂る食べ方:野菜編>
コンニャクは、「コンニャクイモ」というサトイモ科の球茎から作られており、群馬、栃木、埼玉などの北関東地方で多く栽培されています。
製造方法は、コンニャクイモを粉(精粉)にして湯と混ぜ、そこに凝固剤である炭酸ナトリウムや水酸化カルシウムをこねるように混ぜ合わせ、板状の型に流し込んで固めます。コンニャクイモは、そのままではシュウ酸やフェノール誘導体といったえぐみ(アク)があるため、固まったらゆでて水にさらし、アクを抜きます。
精粉で作ったコンニャクは白コンニャクで、イモの皮が入ったものが本来の黒コンニャクです。最近では、精粉を使ったコンニャクが主流ですが、黒いものが好まれるために、ヒジキなどの海藻を粉にして加え、黒っぽく仕上げています。
形状や色もさまざまで、球状の「玉コンニャク」、細い穴から押し出して作る「糸コンニャク」、水分が多く生食できる「刺身コンニャク」、板コンニャクをところてんのように押し出して作る「つきコンニャク」、滋賀で売られている三二酸化鉄(さんにさんかてつ)という食品添加物で赤い色をつけた「近江コンニャク」などがあります。
低エネルギーであるコンニャクの特性を活かし、減量を目的として、粒状にしたものを米に加えて炊く「コンニャクライス」や、パスタやラーメンのように食べられる「コンニャク麺」なども販売されています。
購入する時は、目的に合わせて形状を選びましょう。さわって適度に弾力があるもの、やわらか過ぎないものが良品です。
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