<ポテトパワー(3)>
今回は、米国産ポテトに秘められた「ビタミンCパワー」に注目してみましょう。ビタミンCと聞くと、柑橘類などを想像するかもしれませんが、実は米国産ポテトにもビタミンCがたくさん含まれているのです。
まずは、ビタミンCがアスリートにさまざまなメリットをもたらすことについて説明します。
ビタミンCは水溶性で、ハードなトレーニングや長時間の練習で発生した活性酸素(疲労物質)を除去する「抗酸化力」が抜群です。傷ついた筋細胞を修復し、いつもフレッシュな体をキープするために欠かせない栄養素です。
さらにビタミンCは、「鉄の吸収をアップ」する働きもあり、レバーや赤身肉、魚介類などの鉄分豊富なメニューと一緒に摂取することでスタミナアップも期待できます。加えて、コラーゲンの生成を助けたり、傷を癒し、歯茎を健康に保つことにも役立ちます。また、コンディションを整えて「免疫力を上げる」働きもあります。
ビタミンCの推奨量
それでは、1日にどのくらいの量のビタミンCを摂ったらいいのでしょうか。1日の推奨量(mg)は次の通りです(日本人の食事摂取基準2020より)。
6~7歳 60
8~9歳 70
10~11歳 85
12歳以上 100
※男女とも
ビタミンCは、キウイやグレープフルーツ、オレンジ、ブロッコリー、キャベツ、パプリカなど、フルーツや野菜に多く含まれており、皮つきポテトにも1個(148g)27mg(注)のビタミンCが含まれています。つまり、皮付きポテト1個で、12歳以上の男女が1日に必要なビタミンCの約30%の量を摂取することができるのです。
アスリートにも人気のポテトメニュー
ポテトは色々なメニューに活用できるのもうれしいポイントです。これまで栄養サポートをしてきたアスリートの食堂でも、肉じゃが、ポテトサラダ、スパニッシュオムレツ、ジャーマンポテトなど、様々なポテトメニューを提供してきました。
練習量の多い合宿やトレーニング強化期間など、特に体を酷使する時には重宝していました。疲れすぎて食欲がない時も、ポテトメニューなら食べられるという選手も多く、ケガ予防や疲労回復、免疫力アップに役立ててもらったものです。
私もアメリカでチアリーダー活動をしていた頃は、ポテトに助けられていました。皆さんもポテトパワーを味方につけて、元気いっぱいパフォーマンスを披露してくださいね。
LOVE U.S. POTATO!
注=FDA(アメリカ食品医療品局)の数値による