【回答】管理栄養士・青島千恵さん
さまざまな年齢、性別、競技のアスリートの食事について、一緒に考えなければならず、大変なこともあるとは思いますが、それぞれの頑張りがとても楽しみですね。共通して言えることは、食事の基本の形をそろえること。主菜は肉、魚、卵など1日で色々な食材を摂れるようにすること、副菜は色の濃い野菜を積極的に用いることなど。また、体重の変化を毎日確認して、選手自身が自分の体と対話しながら体調をチェックすること。選手自身が自分の体と向き合い、自分の体を管理できるようにしていくことです。
選手個々についてお伝えすると、これから、どんどん食べて大きくなりたい中学生男子は、エネルギー不足にならないように、食事量を少しずつ増やして、たくさん食べることができる体、消化吸収ができる内臓を作っていきましょう。
お嬢さまは高校生になって、練習量が増えたのではありませんか。必要エネルギー量が増えていると思います。食事量が足りないと、貧血などの体調不良も心配です。必要な量は、個人差がとても大きいのですが、1日2500kcalを目安に、体重と体脂肪の変化を確認して食事量を調整していきましょう。
高3の息子さんは、体重や体脂肪をしっかりと管理したい競歩の選手ですが、成長期のアスリートは、食事から適度に油脂を摂ることも大切です。これからの暑い季節、食欲が低下した時にも油脂はエネルギー源になります。