静岡スポーツ栄養研究会の中野ヤスコです。静岡県の食材の魅力と、スポーツ栄養にまつわる話題をお伝えしていきます。よろしくお願いいたします。

静岡県は、日本一高い富士山や日本一深い駿河湾をはじめとする多様な風土に恵まれ、多彩で高品質な農林水産物を生産しています。静岡県のホームページによると、生産される農林水産物の数は1143品目(※)と全国トップクラスで、質も高い食材の宝庫、いわば「食材の王国」です。紹介したい食材がたくさんあるので、楽しみにしていてくださいね!

食べるモチベーションアップには

さて、お子さんの食が細い、好き嫌いが多い、食べてほしいタイミングで食べてくれないといったように、なかなか親の思い通りにいかないことが多いと思います。

そんな時、保護者の皆さんはどんな声かけをしていますか?

「おいしいよ」「あの選手は頑張って食べてたよ」「今話題の食材だよ」「食べるとホームラン打てちゃうよ」など、ぜひ、気持ちが盛り上がるような言い方をしてください。決して強制したり、脅したり、他の子と比べるような表現はしないようにしましょう。

<声かけの例>

×「これを食べないと、大きくなれないよ」
  ↓
「これを食べると大きくなるよ」

×「食べないから、あの子に勝てないのよ」
  ↓
「苦手な食べ物にもチャレンジしてるから、力がついてくるね」

より高いところをイメージさせる

また、小さい時から器用に成績を出していて慢心するタイプの子には、もっと高いカテゴリーをイメージさせ、プライドを刺激する方法も有効です。

サッカー少年の長男は食べ物に好き嫌いがあり、片付けも苦手でしたが、小学生時代にはよく、こう声をかけていました。「(将来)県代表に呼ばれるんだから、遠征時の食事で嫌いなものばかり出ても、食べられるようにしておく方がいいよね」と。

何が足りないか自分で気付くよう促す

小学校低学年までは、保護者主導で心身の土台作りができるようにしていくといいでしょう。ある程度、強制力があってもいい時期だと思います。しかし、高学年になったら、将来のイメージをしっかりと問い、誘導していくことが大切です。自分の目標を明確にし、そうなるために足りない部分はどこかを、自己分析できるように促していきます。こうなりたい、そのためは何をしていくべきかを、具体的に落とし込んでいきます。

周囲から「スタミナが足りない」「体が大きくならない」と言われるだけでなく、自分で気付くかどうかです。それに気付いたらしめたもの。食事面でも、自分に必要なものをとっていくようになるでしょう。

保護者は、技術や戦術についてではなく、生活をサポートするのが役目。「生活リズム、食事、休息」を整えて、練習に耐えられる心と体を作ってあげてください。ぜひ、お子さんを励ます「魔法の言葉」を見つけましょう。

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