皆さんは、日頃食品を購入する時に、食品表示を確認しているでしょうか。
食品の表示には様々な法律が関わっています。私たちが適切な商品選択ができることを目的としている「JAS法」、食品の安全性確保を目的としている「食品衛生法」、その他にも健康維持や増進を目的としている「健康増進法」などです。2015年4月1日に「食品表示法」が施行され、これらの法律をひとまとめにして、消費者に正しい情報が伝わるように一元化され、管理されています。
09年に発足した消費者庁は、JAS法を管轄する農林水産省、食品衛生法を管轄する厚生労働省にも大きく関わっています。
このように、食に関係する法律は様々なものがあり、私たちの食生活に密接に関わっています。
食育基本法とは
食育という言葉が生まれて15年。食育基本法も、05年に制定された「食育」の基本的な理念を提示した法律です。食に関する正しい知識・適切な食習慣を子どものうちから身につけることは、心身の健康を生涯にわたって保つのに欠かせません。
私の幼少時は、この食べ物が何からできているのか、何が入っているのかなど、家庭や地域での日常生活の中で「食」や「農」が身近なものでした。しかし近年の急激な社会の変化に伴い、食の世界も大きく変化しています。
現代のジュニアアスリートは、幼い頃からハードな練習を普段から行い、遠方まで出かける機会が多くなっています。そして「食べ物を購入する」場面の多い選手がたくさんいます。私も含めて、仕事をする母親も増え、毎日忙しい生活の中で、食事に気を付けたいと思っても、なかなか難しいことも多いですね。
食品表示の見方を知り、買い方を学ぶ
基本的な栄養学の知識があることも、アスリートが自分の身体を守り、パフォーマンスアップにつなげるためには大切なことです。購入した食品が、何からできているか、栄養素がどれだけ含まれているかを知るためには「栄養成分表示」や「品質表示」、必要な人は「アレルギー表示」のルールを知ることが大事になります。
参考:消費者庁(https://www.caa.go.jp/
)
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