4月になって、進学、進級して生活パターンが変わる人がたくさんいます。「通学距離が長くなり、朝が早くなる」「朝練が始まり、とても早く起きなければならなくなった」など、理由も色々です。
元々、朝が苦手な選手は、今まで以上に朝食を食べることが大変になっているかもしれません。選手自身が「何で朝食をしっかりと食べなくてはいけないのか」を理解しておくことで、眠い朝でも、朝食を食べる時の気持ちが変わってくるでしょう。
朝からしっかりと食べることができる、朝食を食べても動くことができる。そういう体にしていくこともトレーニングの1つ。朝食の役割を意識して、一緒に取り組みましょう。
朝食しっかりもトレーニング
しかし、トレーニング量が増えるにもかかわらず、実際には朝食がおろそかになっていく選手が出てきます。そこで改めて、朝食の主な役割をお伝えします。
<朝食の主な役割>
(1)エネルギーや栄養の補給
成長期のアスリートは、たくさんのエネルギーや栄養素を必要としています。食事の回数は朝、昼、夕の3回と補食1~2回しかありません。そのうちの1回である朝食をきちんと食べないと、エネルギー不足や栄養不足になってしまいます。夕飯で摂ったエネルギーは、リカバリーや寝ている間の基礎代謝(呼吸や体温、心臓や内臓を動かすエネルギーなど)で消費されているため、朝の補給が大切なのです。
エネルギー不足や栄養不足は、成長度合いに大きく関わってきます。身長が伸びている選手は、特にしっかりと食べる必要があります。また、エネルギー不足、栄養不足は免疫力も下がるので、様々なウイルスに感染しやすくなります。
(2)水分補給
寝ている間も汗をかいています。夜から朝まで長時間水分補給をしていないので、体も水分を欲しがっています。アスリートは、起床時からトレーニングや試合に向けて、いかに水分摂るかを考える必要があります。ただ、食事前や食事中に飲みすぎて食事が必要量食べられなくならないよう、上手に飲むことが大切です。
(3)体温を上昇させる
食べることで体温が上昇し、体は1日をスタートする準備ができます。気持ちも体もスイッチが入り、朝から元気に過ごすことができるのです。
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