私が住んでいる静岡県藤枝市は“サッカーのまち”です。JRの駅を降りると、「蹴球都市」という大きな文字が目に入ります。
男女とも高校サッカー全国出場
今年度の全国高校サッカー選手権大会と全日本高校女子サッカー選手権大会には、静岡県代表として男女ともに藤枝市内の高校が出場しました(男子=藤枝明誠、女子=藤枝順心)。外出自粛となった年末年始、サッカーが大好きな藤枝市民はテレビやインターネット中継でサッカーを応援することで、少しは楽しく過ごすことができました。
女子の藤枝順心2連覇に地元が祝福
中でも、私が栄養サポートをしているジュニアユースチームの選手たちが憧れるお姉さんたち、女子の藤枝順心は2年連続で全国優勝し、多くの市民から祝福されました。
市内のお菓子工場からチョコレート、お茶屋さんから抹茶ジェラート、いちごハウスから季節のいちごなどをお祝いにいただきました。優勝したことで選手たちも、多くの皆様に応援され、支えていただいてスポーツができていることを再認識したと思います。
地元のおいしい食材でリフレッシュ
例年ならば、全国大会を終えると、すぐに新チームによる新人戦が始まります。選手たちは体を休めることもできないまま試合期が継続していきますが、今年は新人戦が延期になったため、少し休息がとれています。
ただこれは、スポーツ栄養士としての見方であって、選手たちは「新人戦でも好結果を残したい」とモチベーションキープに苦労もしています。とはいえ今は、つかの間のオフ。体重や体脂肪などに注意しながら、地元のおいしいもので、心身ともにリフレッシュして欲しいと思っています。
弥次さん、喜多さんも食べた郷土料理
今回は江戸時代、東海道の宿場町だった藤枝市の郷土料理を紹介します。 「染飯(そめいい)」という、くちなしの実を使って黄色く染めたおこわです。十返舎一九の「東海道中膝栗毛」の中でも、弥次さん、喜多さんが食べたと記されており、今でも市内の飲食店で提供しているところもあります。
くちなしの実は漢方薬としても使われており、血流を良くする、炎症を抑えるなどの薬効があるとされ、東海道を行き交う旅人にとって疲労回復の食べ物として評判が良かったそうです。補食のおにぎりにすれば、スポーツで疲れた体を癒やすのにぴったりですね。
くちなしの実はとてもきれいな色に染まるので、食卓も鮮やかになります。お正月に栗きんとんを作って余っているなら、ぜひとも作って欲しい一品です。