新学期が始まり、生活リズムが変わった選手も大勢いることでしょう。今までは、家族そろって食べることができていた朝食も、朝練習があったり、家を出る時刻が早くなったり、1人暮らしをするようになったりで、1人で食べるようになった選手もいると思います。
「1人で食べる朝食は寂しいなぁ」と思ってはいませんか? やっぱり、誰かと一緒に食べるとおいしいし、楽しいことを再確認していると思います。
ただ、現代の我々の生活の中で、「家族そろって食事をする」ことはとても難しくなっているようです。3月に農林水産省が発表した「食育に関する意識調査報告書」によると、家族と同居している人(成人)が家族と一緒に食事をする頻度は、以下のようになっています。ほとんど毎日、家族と朝食をとる人は約44%、夕食でも約63%にとどまっています。
朝食 夕食
ほとんど毎日… 43.8% 63.1%
週に4~5日… 5.9% 11.3%
週に2~3日… 12.3% 13.2%
週に1日程度… 8.6% 4.5%
ほとんどない… 27.7% 6.3%
これは、成人を対象にしたデータなので、中高生や大学生では、毎日家族と食事をとる割合がもっと低くなっていると予想されます。
アニメの「となりのトトロ」「ちびまるこちゃん」「サザエさん」の世界では、ちゃぶ台を囲んで、家族がおいしそうに食事をしているシーンが見られます。「ハウルの動く城」や「アーヤと魔女」では、家族ではないけれど、同居人がそろって食事しています。
誰かと一緒に食事をとっているシーンは「楽しい」を表現することが多いですね。家庭でもそのような場を少しでも増やせるように、練習や休みの日などに家族が時間を合わせられるよう調整できると良いですね。
今回のレシピは、春を感じる野菜を使った副菜です。「タケノコとわらびのマヨネーズあえ」です。
タケノコもわらびも灰汁(あく)がとても強く、タケノコは米ぬかを、わらびは重曹を使って灰汁を抜きます。どちらも、昔からの知恵ですが、現代ではすでに茹でられたものが売られているので、その手間を省いて簡単に食事に取り入れることができます。
食べ物からも季節を感じられるので、このレシピで食卓に春を演出してください。ただタケノコは、とても繊維が多いので、試合前の食事では控えてくださいね。