【答え】(1)バクテロイデス属

やせた人に多いといわれる腸内細菌はバクテロイデス属。大腸で短鎖脂肪酸を作り、脂肪酸受容体を刺激してエネルギー消費が上昇し、脂肪蓄積を抑制するため、やせやすくなります。また、大腸を酸性に保ち、悪玉菌(大腸菌やウエルシュ菌など)の増殖を抑制する効果もあります。

一方、太った人にはファーミキューテス属が多いと言われています。これらの菌は、本来排泄される脂質や糖質まで吸収してしまうため、太りやすくなります。これらが多い人の食生活は、脂質の多い食事を好む傾向があることも分かっています。

どの菌が多いかは、出生時に母親からもらった腸内細菌をもとに、食物や生活習慣によって個性化します。良い菌を増やすように心がけたいですね。