先日、お米の良さについてお話をさせていただく機会がありました。お米の普及活動の一環でしたが、そこではお米の良さだけでなく、あえて欠点についてもお話をしました。

 よく選手にも言うのですが、1つの食品で完璧なものはありません。目的などによっても変わりますが、食品を組み合わせることで、その食品だけでは不足しているものを補ったり、さらに効果を引き出すことができるのです。

 完璧な人などいないように、食品も助け合うことで成り立っています。

 また以前のコラム「身体を大きくするなら、どんぶり飯だけじゃダメ」でも紹介しましたが、欠点を知ることは、それを補うことでさらに強くなります。

 お米は日本人古来からの食べものであり、“米神話”は根強いもの。お米は糖質を多く含むエネルギー源ですが、どうしてもそれ以外の栄養素が不足するので、タンパク質やビタミンなどを他の食品から摂る必要があるのです。

野菜たっぷりプルコギ丼
野菜たっぷりプルコギ丼

 今回紹介するのは「野菜たっぷりプルコギ丼」。丼ですが、具を食べるといった方が良いくらいに、具だくさんの丼です。あえて丼にすることで、お米の食べ過ぎをふせぎ、具の下にキャベツを敷くことで少し満足感を出しています。

 最近、お米のかわりにブロッコリーをいれた弁当が流行っていますが、それは極端すぎ。ただし、お米の摂りすぎによる体脂肪の増加を防ぐために、野菜を少しお米と置き換えることは、エネルギーコントロールやビタミン等の摂取にはおすすめです。