前回のフルーツのコラムで、選手は珍しいフルーツよりなじみがあるフルーツの方を良く食べるということを紹介しました。
これは、フルーツだけでなく、食事メニューでも同じことが言えます。
この仕事を始めた当初は、例えばチームで出す食事メニューの中にそういった珍しいものを取り入れ、調理員さんたちも張り切って、いつも以上に時間をかけて作ってくれたこともありました。またホテル宿泊時は、シェフの得意料理をうかがって、珍しいものがあれば出してもらっていましたが、なじみのあるものの方がやっぱり人気があるのです。
今年6月から3カ月間、イオンリテールと日刊スポーツがコラボして、ジュニアアスリート向けの弁当「アスリートめし」を共同開発し、私も監修に関わりました。その商品ミーティングの時にも「珍しいものよりも、見慣れているものが消費者は安心する」と、弁当開発の大ベテランの担当者が話しており、「やはり!」と思ったものです。
今回紹介するのは「残り野菜と肉の豆板醤炒め」。このコラムを見て、食事作りを頑張っているお母さんの中には、食材が余り、お困りの方もいることでしょう。そういった時にはこのレシピで解消しましょう。
レシピには具体的な野菜をあげていますが、もちろん余っている野菜を使っても大丈夫です。その時のコツは、なるべく緑黄色野菜優先すること。野菜を食べよう、食べなきゃと思う選手たちにとっても、ごはんが進みやすいため好評な“鉄板レシピ”の1つですが、野菜の量もしっかり摂れます。
飽きないように和食、中華などジャンルを変えることも良いでしょう。水溶き片栗粉を加えて、とろみをつけるのもおすすめです。
味や香り、見た目を簡単に変えることができるため、週に1度は選手の野菜摂取と冷蔵庫の整理を兼ねて、このレシピを取り入れるのもいいかもしれません。実際に、これを実践しているプロ選手もいるので(笑)。