アスリートの理想的な食事の目安として、主食、主菜、副菜、汁物、果物、乳製品の6つをそろえるよう、よく言われます。私がサポートしているアスリートたちもそうですが、慣れるまでこれらはとてもハードルが高く、継続することが面倒だと思うようです。

 そんな時に、1品で主食や主菜、副菜などの要素が含まれるレシピはうれしいいもの。そこで今回から数回にわたり、「1品で多くの栄養素がとれるレシピ」を紹介したいと思います。このレシピの利点は、食欲がない選手にとっては食べやすいものですし、練習量が多く、たくさんの栄養素が必要な場合も使えます。

肉巻きおにぎり
肉巻きおにぎり

 今回紹介するのは「肉巻きおにぎり」です。玄米ごはんを使っているため、アスリートに多く必要なビタミン等が白米よりも補給しやすくなっています。

玄米は柔らかく炊く

 ただし、玄米は炊き方が重要です。白米よりも柔らかく炊くことが必要なので、浸水する時間を長めにしたり、炊飯器の玄米モードを使うようにしましょう。炊き方を間違えると、消化に時間がかかり、疲労気味の選手にとっては逆効果になってしまいます。

 海苔の代わりに豚肉で巻きます。豚肉はビタミンB1が豊富ですが、ショウガを少し加えることでその吸収を高めます。千切りキャベツを敷くと見た目もかわいらしくなって食欲が湧くと同時に、手軽に野菜がとれます。

 私は時々、あえて羊肉を使うなどアレンジしています。また、1個ずつ冷凍しておけば、補食としても使えるおにぎりです。ぜひお試しください。