トップアスリートに「好きなパスタのソースは?」と聞くと、試合前の食事で慣れているせいか、「トマト系のソース」を挙げる選手がたくさんいます。「クリーム系のソースは好きだけど、あえて食べないようにしている」といったこともよく耳にします。理由をたずねると、「バターや生クリームなどは、脂質が多い気がして避けている」と答えます。

 食事アドバイスをしていて思うことは、こういった理由で食べないことが「食事コントロール=ストレス」と思われる一因のように思います。もちろん、これはスポーツ栄養学の知識とアレンジする能力次第で、そうではないということが分かるのですが…。

 さて、クリーム系のソースですが、全てが脂質が高いわけではありません。ただし、外食の場合は同じソース名でも店舗によって材料や作り方が異なるため、心配ならばやはり、自分で作ること、作ってあげることです。

豆乳カルボナーラ
豆乳カルボナーラ

 今回紹介する「豆乳カルボナーラ」は名前の通り、生クリームは使用せず、無調整豆乳をベースにしています。また豆乳や卵黄などを、普通のソースよりもアスリート用に多めに使い、体強化の栄養素を麺と一緒に無理なくとれるのが特徴です。

 カルシウムをもっととりたければ、粉チーズの量を増やしたり、ビタミンやミネラルの塊である生のパセリを、大量に刻んで使っても良いです。

 麺類は糖質が多く、体づくりの栄養素がとりにくいと思われがちですが、こういった食材の使い方で一気にアスリートに適したレシピになります。